17. “がん”に対する従来の「温熱療法(ハイパーサーミア)」と「温熱免疫療法」の違いについて
●がん細胞は正常細胞と比べて“熱”に弱いという特長があり、この点に着目したのが「温熱療法(ハイパーサーミア)」という方法で、この目的は“がん細胞を殺すこと”です。
がん細胞は41℃以上の環境に置かれると死滅してゆくと言われており、マイクロ波や電磁波を発する装置を用いてがん細胞が死ぬ温度以上の温熱や、さらに高い温度で細胞を焼き殺す、熱凝固を利用した方法(ラジオ波熱凝固療法)等があります。
しかしながら、この手法では体表に近いがんは効果がありますが、身体の奥深いところのがんに対しては十分に注熱できないという問題点があり、またがん細胞だけを死滅させ、正常細胞への悪影響が無い温度で加熱することは非常に難しく、部位や個人によって差があるので、副作用無く治療効果を上げるのは至難の業です。
●これに対して、「温熱免疫療法」は、HSPを利用する温熱療法で、“細胞を強く元気にすること”が目的です。良い細胞や、弱った細胞のHSPを増加させるために体を加温すると、
即ち、この両者の根本的な違いは、方やがん細胞を直接殺す方法であり、一方「温熱免疫療」は、がん細胞自身のアポトーシスを促し、同時にNK細胞の活性を高める=自己免疫力を高める方法により、結果として癌を自らの力で克服するという手法なのです。
がん細胞は41℃以上の環境に置かれると死滅してゆくと言われており、マイクロ波や電磁波を発する装置を用いてがん細胞が死ぬ温度以上の温熱や、さらに高い温度で細胞を焼き殺す、熱凝固を利用した方法(ラジオ波熱凝固療法)等があります。
しかしながら、この手法では体表に近いがんは効果がありますが、身体の奥深いところのがんに対しては十分に注熱できないという問題点があり、またがん細胞だけを死滅させ、正常細胞への悪影響が無い温度で加熱することは非常に難しく、部位や個人によって差があるので、副作用無く治療効果を上げるのは至難の業です。
●これに対して、「温熱免疫療法」は、HSPを利用する温熱療法で、“細胞を強く元気にすること”が目的です。良い細胞や、弱った細胞のHSPを増加させるために体を加温すると、
がん細胞に立ち向かう“NK(ナチュラルキラー)細胞の活性を高め”ます。 |
即ち、この両者の根本的な違いは、方やがん細胞を直接殺す方法であり、一方「温熱免疫療」は、がん細胞自身のアポトーシスを促し、同時にNK細胞の活性を高める=自己免疫力を高める方法により、結果として癌を自らの力で克服するという手法なのです。