『宿命』とは
冒頭で、「先天運」とは、オギャーと生まれた瞬間に決まっているもので変えることのできない事柄とお話ししましたが、実はこのテーマについて私自身がある時それを覆す体験をさせられることになるのです。
★私は結婚して16年間子供に恵まれず、「もう今世は私には子供は縁がないのかもしれない」と諦めていたところ、1999年に妊娠が判り、2000年の2月に無事男の子を授かったのでした。
私は会社創業時(1994年)に家系図作りの専門家である与那嶺正勝氏を招いて、“家系の本質を極めると会社経営が解る”をテーマに「家系と経営」という講演会を企画し、その際に先生に“子供ができない件についての相談”をしたころ、「奥さんを大切にしてあげてください」というアドバイスでした。「それなりに大切にしているつもりなのですが」と答えると、「まだ足りない」と言われるのです。
★そして、それから5年の歳月を経て長男誕生を迎え、生まれたばかりの長男を連れて先生のお宅に、かつてのご相談のお礼に御伺いし、報告すると、先生はこう言うのです。
「小橋さん、今だから言いますが、小橋家の家系図を見ると本当は小橋家は貴方で終わる予定だった。しかし、貴方は貴方自身の運勢をそして小橋家の家運を良くする努力を色々とされてきたでしょう。」
「はい、先生、私は人からこれは良いことだと聞けば即実行し、また本に良いことを書いていればそれをすぐに実行してきました。」
「そう、その結果、小橋さんご自身の運勢が変わり、小橋家の家運が変わり、こうして小橋家の跡取り息子さんが生まれたのです。」と言われるではありませんか。
★このように、世間一般的には“宿命”とは読んで字のごとく、定められた掟であり、人の努力ではどうしようもないことと理解されていますが、私は自らの人生の中でその原則を覆す体験をさせてもらったのです。
ですから、私は経営相談・人生相談に初めて来られた方にこの話をしてから、つまり、
「私たちの人生はいかようにでもなる」ということを伝えてから、具体的なご相談に入ってゆくのです。